Yのファインダーから No.1

とても大切な一歩。

仕切り直しの一歩。

今更ですが、ここで写真を載せていくことに決めました。

 

この日はとても春らしい一日でした。

ひょんな事から、自分の幼少期に父親がよく連れてきてくれた藤原旧跡で、親子で過ごしました。遺伝子でしょうか、子供もこの場所をとても気に入ったようです。

 

自分が幼い頃に見ていた景色は、そこへ行くと「おかえり」と言ってくれますね。

ここで撮った写真を紹介します。

長い間、この輝きを保ってくれている自分の故郷。心地よい流れの音で藤原旧跡を南北に走る小川。ランダムに散りばめられる宝石のような光を切り取れば、しっかりと自分の中に故郷を持ち帰ることが出来るような気がします。

気球が上げられていました。太陽から飛び出してきた飛行機が二上山に向かっていきます。レンズを絞って太陽の輪郭を出して撮りました。

大和三山畝傍山と。フレーミングを少し下げると電柱や電線が入ってしまう為、畝傍山の頭だけを狙う。遠距離でも奥行き感を出したかったので、絞りはレンズにおいて開放とした。

地面にカメラをつけてタンポポを主役にする。手前の良い位置に通行する人の足が入れたかったので、じっと待機した。春の元気な一枚になったと思う。

しばし空を見上げていたので足元に目を向けてみる。グラウンドには野球少年達のシューズ跡。凹凸のコントラストを意識しながらも主役のシューズ跡を定める。

藤原旧跡には蓮池がある。季節外れではあるが、亡骸が緑の上に転がっている姿は画になる。

蓮池を主役にする。気球の映り込みは大切にしつつ、蓮池のどの位置にピントをするべきかを探る。蓮池、畝傍山、気球、気球の映り込みのそれぞれの配置を意識する。蓮池を主役にするため、絞りは開放。

最後の最後に粘って撮った一枚。藤原旧跡感を一番に意識した。前日の雨が素敵なプレゼントをくれた。柱に気球が被らず、かつ柱の見え方に拘り、畝傍山をしっかりとフレームに収める。半逆光だったので、露出はプラスで気球の色を出すことにした。

今後、ここに写真を解説付きで出していきたいと考えています。
宜しくお願いいたします。